研修の“個人差”をどう扱う?一人ひとりの強みを活かす定着支援
研修効果を現場に定着させる――このテーマを突き詰めていくと、必ず立ちはだかるのが「個人差の壁」です。
同じ内容の研修を同じメンバーで受けても、「すぐ現場で実行する人」「なかなか行動が続かない人」「独自の工夫で成果につなげる人」など、反応も定着スピードも本当にバラバラになります。人事・教育担当のみなさまも、この違いに日々頭を悩ませているのではないでしょうか。
ですが、この“個人差”を「しょうがない」と片付けるのか、「成長の材料」と捉えるのかで、研修の価値で大きく変えることができます。
一人ひとりの得意分野や個性、伸びやすいポイントをしっかり見極めて支援することで、どの社員も自分らしい定着の仕方を見つけやすくなるのです。
同じ研修をうけたとしても、受講生一人一人の異なりますし、また、それを実践する職場が異なりますから、定着支援に関しては個別対応ができることが望ましいのです。
たとえば――
・行動力に自信がある人には、「チャレンジの機会や裁量ある課題」を。
・じっくり考えたい人には、「小さな振り返りやペース配分の工夫」を。
・新しいやり方に不安を感じやすい人には、「伴走型のフォローやピアサポート」を――
こうした個別アプローチを意識するだけで、全員の“成功体験”を底上げしていくことが可能です。
また、行動の定着サイクルも一律ではありません。
週1回のフォローや1か月ごとのレビューなどベースの枠組みを設けつつも、「成長のタイミング」「声かけの内容」「成果の評価軸」はその人にあった形で柔軟にアレンジしていくと効果的です。
最終的に、「個人差」は“弱点”ではなく「組織の多様なポテンシャル」です。一人ひとりの強みを活かし、その個性に寄りそう定着支援が、組織全体の学びと成長、そしてエンゲージメント向上に直結します。
みんなが「同じになる」のではなく、みんなが「自分らしく成長する」――
そんな現場変革の仕掛けづくりを、一緒に作っていきましょう。
