学びを現場で使えるものに。定着支援に不可欠な3つのポイント
前回のコラムでは研修の成果を本当に「使える力」に変えるためには、
実は“研修後の定着支援”こそが重要ですと書きました。
今回のコラムでは、ただ研修を受けて終わりでなく、どうやって知識やスキルを現場で活かすのか?
――その仕組みの中身についてお伝えします。
1.アクションプランで自分事にする
まず最初に大切なのは、「自分は何を実践するか?」という
具体的なアクションプランを立てることです。
これにより、学びが単なる「知識」から「自分ごと」となって、
業務の中で使える一歩になります。
2.振り返りのタイミングを決めておく
計画を立てた後は、「実際にやれているか」をこまめに確認するタイミングが必要です。
おすすめは週1回。
上司や研修担当と5〜10分程度でも「今週のトライ」「できたこと、できなかったこと」を振り返るショート面談や進捗記録を続けることで、行動が加速します。
3.結果を確認してアクションプランを調整していく
そして、1か月ほど経った時点で「計画通りの行動ができているか」
「どのような成果が現れているか」の二つの軸から、改めてレビューを行います。
この時、できていない部分には原因や課題を整理して、必要ならアクションプラン自体を柔軟に見直すことが、現場への定着につながります。
以上のサイクル――計画→実行→振り返り→成果レビュー→計画調整――を回し続けることで、研修の学びは「使える力」として現場に根付きます。
同時に、上司や職場のサポートを組み合わせていくことで、受講者の実践意欲も確実に育まれていきます。
「やりっぱなし」で終わらせない、「現場で活かせる学び」の仕組みづくり――ぜひ、こうした定着支援の仕組みもご参考にしてみてください。
